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読書記録  すごい 弁当力!

ある日、子どもが通っている幼稚園の図書館で出会った本について紹介します。

「すごい 弁当力! 子どもが変わる。家族が変わる。社会が変わる。」(佐藤 剛史)

私の子どもたちが通っている幼稚園では、毎月お弁当の日があります。

私にとって、お弁当の日は朝早くにおきなければならないし、朝から唐揚げをあげたり、前日にデザートのフルーツを選びに行ったりしなければならない少し腰の重くなるような仕事でした。

しかし、そんな私が作る毎月代わり映えのないお弁当ですが、こどもにとってはとても楽しみな日のようでした。

この本の始まりも印象的です。

~一昨日の夕食は思い出せなくても、弁当の思い出は鮮やかによみ がえる。心の中に弁当が刻まれている。それが弁当の力だ。

きっとあなたも弁当が作りたくなる。

弁当の思い出は?と問われて思い出が全くないという人はおそらくいない。エピソードがあふれてくる。弁当にはそんな力がある。~

↑この文章を出したときに、私は学生時代に作ってもらっていた母のお弁当の記憶がよみがえりました。大好きだったお稲荷さん、しっかり味のからあげ、ご飯の進む牛しぐれ、たまに入っていると嬉しいエビチリ、毎日入っているあまじょっぱい卵焼き、受験の日のお手紙付きのお弁当など、たくさんの優しい思い出がよみがえってました。自分も母となった今、どんなに手の込んだお弁当であったか、気づき、改めて母へ感謝の気持ちがいっぱいになりました。

ブロッコリーから一緒に茹でられた虫がでてきてびっくりしたことも思い出しました。今思えば、虫もおいしいとよってくる安全なブロッコリーだったのですね。

~弁当力とは、弁当そのものが持つ力。弁当作りを通じて成長し、自らの3食、毎日、人生をより豊かに、ハッピーにしていく力~

弁当を作ることによって、セルフマネジメント力、プロジェクトマネジメント力が身につくそうです。自分の健康や幸せのために献立を考え、食材を選び、それを料理し、おいしく食べる技術が身に付きます。

この力って人が生きていくうえで一番重要な力だと思います。

どんなに優秀な人でも、どんなに時間がない人でも1日2~3回の食事はみんなとります。その食事により、自分の体の細胞は生まれ変わり、代謝をしながらエネルギーを得て日々私たちは活動をしています。その始まりは食にあるのです。そんな一番大事な食のことをざっと考えていませんか?(笑)私はざっと考えていました。改めて考えると「食」は一番大切にしたいことだと思います。

心と体の成長がとんでもなく早い子供たちを育てる私たち保護者は今一度立ち止まってゆっくりと見直し、考え直したいとかんじました。

~以前から、大学進学や就職等で「一人暮らしをすれば自炊能力は勝手に身につくはず」と思われてきました。昔は、そうであったのは事実ですが、今はコンビニ、ファストフード、ファミレスなどが充実しており、自炊能力がなくても生きていくことが可能となりました。

大学生はすぐに社会人になり、結婚し、子どもができ、親になります。 その子たちは自分の子どもに何を食べさせるのでしょうか。~

私の子どもたちが巣立つとき、食の大切さ、楽しさ、自分で人生を豊かにしていこうとする力を身に着けてほしいと感じました。

~子どもは手作りの食卓でちゃんと育つ

愛情を求める子ども。手作りの料理にはあなたは大切というメッセージと一緒に子どもたちは食べている。

食べることが重要だと思わないようになったこどもは、自分のことも大切だと思えないようになる。

親がそれだけの時間とエネルギーを割いてくれるに値する価値が自分にはあると手作りの料理を通して感じる子どもたち。

自分はうちにいていいんだ、無意識に心も満たしている。365日1日3食を大事にできた子は自分を大切にできる。

いただきます、ごちそうさまを自然ということができる。

食べる力、作る力を身につけなければいけない。

下手でもちゃんと手作りしたい、子どもたちには伝わっている。~

子どもって、そんなことを私たちの作った食事から感じていたのですね。無意識に心も満たしている、といったところがこころにジーンときました。

そう思えば、どんなに疲れていても、お惣菜の日にもお味噌汁一品は手作りしよう。休みの日には、平日できないような栄養のバランスを考えた食事を家族でゆっくりとりたいなと考えさせられました。そして、そんな姿を子どもに見てもらい、一緒にキッチンに立つことで子どもと一緒に料理を作りたいと思いました。

近年は、小学校から大学にかけて、自分でお弁当を作る日があるようです。子どもたちは自分でお弁当を作ることでいろいろなことを学びます。

食事を作ることの大変さがわかり、家族をありがたいと思う人◎優しい人◎

手順よくできた人◎仕事についても、段取りがいい人◎

失敗をしたとき、献立の変更をした人◎工夫できる人◎

友達や家族の様子を見て技を一つでも盗めた人◎自ら学ぶ人◎

細やかな味、隠し味を見抜いた人◎自分の感性を磨ける人◎

旬の野菜、香り、色、味わいを楽しめた人◎心豊かな人◎

一粒の米、野菜、肉に「命」を感じた人◎思いやりのある人◎

食材が弁当箱に収まるまで、たくさんの働く人を思い描けた人◎想像力のある人◎

自分の弁当をおいしい、うれしいと思えた人◎幸せな人生を送れる人◎

稲や野菜が育つのを嬉しく感じる人◎慈しむ心のある人◎

トレイやパックのごみの多さに気づいた人◎社会をよくしていける人◎

中国野菜の値段の安さを不思議に思う人◎世界をよくしていける人◎

いただきます、ごちそうさまが言える人◎感謝の気持ちを忘れない人◎

家族そろって楽しいと感じる人◎家族の愛に包まれた人◎~

~やりたくないと思えばできない理由を並べるのは簡単。

 やろう、やりたいと思い、工夫することは大人が子どもに見せるべき姿。

子どもは失敗をする権利があり、成長につながる失敗をさせる機会を持たせるのは大人の責任。

子どもたちは弁当作りを通して、「おいしい、上手、すごい」という言葉や風景もいっしょに食べて自己肯定感を高めていく。

人が喜ぶことが、自分の喜びに変える力を身に着ける。

作った人の気持ち、やさしさや思いやりを感じることができる。~

この本を読んで、私はお弁当が作りたくなりました!(なんて単純・・・)

そして、子どもにもお弁当作りの機会を持たせるようにしました。何度もお弁当を作るうちに、長女(8歳)は卵焼きを作るのがとても上手になりました。前日の夜から冷蔵庫の中身をチェックして、お買い物リストを作ったり、自分のノートに完成図なんかも書いてお弁当を作るのがとても楽しいようです。近くに住むひいじいちゃん、ひいばあちゃんに食べてもらって、照れながらもうれしそうです。

これからも、家族でお弁当を作ったり、楽しい食事の時間を過ごしていきたいと思える一冊でした。

ぜひ読んでみてください!!

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